評価面談の逆質問では、評価の根拠、今後の期待、成長のために取るべき行動を聞くのがおすすめです。単に「評価を上げるにはどうすればいいですか」と聞くより、具体的な事実や次の行動につながる質問にすると、面談を有意義にできます。
評価面談で使いやすい逆質問
まずは、次のような質問から選ぶと、評価内容を正しく理解しやすくなります。
- 今回の評価につながった具体的な行動や成果は何ですか?
- 評価項目の中で、特に高く評価していただいた点はどこですか?
- 反対に、今後改善したほうがよい点は何ですか?
- 改善するために、まず取り組むべきことは何ですか?
- 次の評価までに、どのような成果を出せると期待に応えられますか?
- 今後、私に任せたい仕事や役割はありますか?
- 次の役職や役割を目指す場合、足りない経験や能力は何ですか?
すべてを聞く必要はありません。面談で説明された内容に合わせて、「評価の確認」「改善点」「次の目標」から1〜3個程度を選ぶと、話がまとまりやすくなります。
評価の理由を確認する逆質問
評価に納得するためには、結果だけでなく、その評価になった理由を具体的に確認します。
評価された点を聞く
よかった点を聞くと、自分の強みや、今後も続けるべき行動が分かります。
- 今回の評価で、特に成果として見ていただいた仕事はどれですか?
- 私の行動の中で、チームや会社への貢献が大きかったものは何ですか?
- 今後も伸ばしてほしい強みはどこですか?
「頑張った点を教えてください」と広く聞くよりも、担当した案件や目標などを挙げて質問すると、具体的な回答を得やすくなります。
改善点を聞く
改善点については、抽象的な注意で終わらせず、行動に置き換えられるように聞くことが大切です。
- 今回の評価を一段階上げるには、どの点を改善すべきですか?
- 不足していると感じられた能力や経験は何ですか?
- 改善できたと判断してもらうには、どのような行動や成果が必要ですか?
- 過去の仕事で、別の進め方をしたほうがよかったものはありますか?
「もっと主体性を持ってほしい」などの説明を受けた場合は、「主体性があると判断されるのは、具体的にどのような行動ですか」と聞くと、期待される基準を確認できます。
次の評価につながる目標を聞く質問
評価面談では、次の評価期間に何を目指すかを確認しておくと、日々の仕事の優先順位を決めやすくなります。
- 次の評価期間で、最も重視すべき目標は何ですか?
- その目標を達成したと判断する基準を教えてください。
- 成果を出すために、優先順位を下げてもよい業務はありますか?
- 目標達成の進み具合は、どのタイミングで共有するとよいですか?
- 途中で相談や軌道修正をしたほうがよい状況はどのような場合ですか?
目標を聞くときは、結果だけでなく期限、達成基準、確認方法も確認しましょう。たとえば「売上を伸ばす」だけではなく、「いつまでに、どの数値や状態を目指すのか」まで整理できると、後から評価基準を振り返りやすくなります。
キャリアや成長について聞く逆質問
今後のキャリアを考えたい場合は、自分が希望する方向を伝えたうえで、必要な経験や課題を聞きます。
- 将来、〇〇の業務に挑戦したいと考えています。今の自分に足りない経験は何ですか?
- その役割を目指す場合、今後どのような仕事を経験するとよいですか?
- 次の役割を任せるうえで、上司から見た懸念点はありますか?
- 身につけるとよい知識やスキルは何ですか?
- 社内で参考にできる人や、学ぶ機会はありますか?
希望する仕事がまだはっきりしていない場合は、「自分の強みを生かせる役割には、どのようなものがありますか」と聞く方法もあります。ただし、上司の考えだけで進路を決めるのではなく、自分の希望や得意なことも伝えながら話し合いましょう。
評価に納得できないときの聞き方
評価に疑問がある場合も、感情的に反論するのではなく、評価基準と事実を確認する形で質問します。
- 私の認識と評価に違いがあるようなので、判断の根拠を具体的に教えていただけますか?
- 評価項目のうち、どの項目が今回の結果に大きく影響しましたか?
- 私が提出した成果や取り組みで、評価に反映されていないものはありますか?
- 次回に同じ認識のずれを起こさないために、どのように成果を共有すればよいですか?
成果を説明したいときは、「評価が間違っています」と断定するより、「この業務については、私はこの成果があったと認識しています。評価ではどのように見られていましたか」と確認するほうが、建設的な話し合いになりやすいです。
評価制度の基準や異議申立ての手続きは会社ごとに異なります。評価結果の変更を求める場合は、面談中の確認に加えて、社内規程や人事部門への相談窓口も確認してください。
上司から具体的な回答を得るコツ
逆質問は、聞き方を少し工夫すると回答が具体的になります。
- 自分の認識を簡潔に伝える。
- 具体的な仕事や成果を挙げる。
- 評価や期待との違いを質問する。
- 次に取るべき行動や確認時期を聞く。
たとえば、「今期は顧客対応の改善に取り組み、対応時間を短縮できたと考えています。一方で、評価では改善点があるとのことでした。どの部分をさらに改善すると、より高い評価につながりますか」と聞きます。
面談後は、決まった目標や改善点をメモしておきましょう。数値、期限、確認方法が決まった場合は、内容をメールなどで共有して認識をそろえると、後の行き違いを防ぎやすくなります。
避けたほうがよい逆質問
次のような質問は、意図が伝わりにくかったり、評価面談の目的から外れたりすることがあります。
- 「結局、私は仕事ができないということですか?」
- 「誰と比べて評価が低いのですか?」
- 「評価を上げるには、何をすればいいですか?」と具体化せずに聞く
- 「特にありません」と言って、疑問点を確認しない
- 制度や評価者への不満だけを一方的に話す
もちろん、評価の公平性や制度上の問題を確認する必要がある場合は、質問して構いません。ただし、他人との比較だけに終始せず、自分の評価の根拠と、今後の改善方法に話を戻すことが重要です。
迷ったときに使える逆質問の例
質問を一つだけ用意するなら、次の聞き方が使いやすいです。
「今回の評価を踏まえて、次の評価期間で私が最も優先して取り組むべきことは何ですか。また、それができたと判断する基準も教えてください」
この質問なら、評価の内容、改善点、次の目標、達成基準をまとめて確認できます。面談で出た話題に合わせて、「その基準は数値で確認できますか」「いつ進捗を共有すればよいですか」と追加で聞くと、行動に移しやすくなります。
評価面談の逆質問は、評価結果への感想だけで終わらせず、評価の根拠を確認し、次に取る行動を決めるために使うものです。事前に「評価された点」「改善点」「次の目標」から質問を用意し、具体的な成果・期限・判断基準まで確認しましょう。







